前回の内容
なんとか一点リードを守ってハーフタイムに突入した日本。
悪くなったチームバランスを立て直すべく、城西が投入される。
(八谷OUT)
城西は現在の日本代表の花森頼みの状況に責任を感じていた。
自分たち同世代がふがいないから。
しかも自分に至っては東京Vでもシャリッチや三雲にゲームメーカーとしての役割を奪われている。
自分には花森を助けるだけの力はない。
しかしそれなら力のある選手の背中を押せばいい。
そう考えた城西は
積極的に選手たちに声をかけていく。
ジャイアントキリング 479話 ネタバレあらすじ
アジアカップ 対ヨルダン戦。
後半が始まった。
後半に入って日本チームの動きがいい。
ボールを持っているヨルダン選手の動きが止まる。
(くそっ・・・
出しどころが!)
城西の指示で岩淵がボールを奪取!
実況
「また奪った日本!!
後半はこっちのペースだ!!」
きっちりハーフタイムで立て直してきた日本チーム。
しかしスコアはまだ1-0
追加点が欲しい状況に変わりはない。
右サイドの桐生にボールが渡る。
桐生はそのままシュート!
これはキーパーがパンチングで防いだ!
後半になって桐生の動きがいい。
やる気とプレーがフィットしてきた。
実はこれ、花森のおかげでもある。
前半花森が強引ながらも相手にとって怖いプレーをしていた。
それで花森が警戒されて、逆サイドの桐生の方にスペースが生まれているのだ。
後半はボールにあまり絡めていない花森だが、陰でエースの役割を果たしている。
綿谷がいいクロスを上げた!
畑がそれを直接ボレーシュート!!
これもまたキーパーに阻まれた!
しかしボールはまだ生きている。
それを桐生が再びシュート!!
キーパーまた止めた!!
ヨルダンのキーパーハサン。
噂通りレベルが高い!
ヨルダンが速いパス回しからカウンターの体勢に入った!
しかしその時、城西がボールを持っている選手を引き倒した!
これは笛が鳴る!
城西にイエローカード!
これは城西のナイスプレー。
地味だけどチームを助けた。
城西は黒子に徹している。
藤澤
(報われて欲しいわね・・)
越後がオフェンスに怒鳴る。
シュート打ったあと気を抜くから簡単にカウンターの起点を作らせてしまう!
しっかりチェック行け!
それがお前らの仕事!
越後がここまで怒鳴るのは珍しい。
秋山は何かを感じた様子。
城西
「サンキューな、越後。」
越後
「こっちのセリフだ。
今のプレーだけじゃなく後半一気にチームが落ち着いた。
さすがだよ、優等生。
けどもっと出来んだろ。
俺たちの世代は。
まだまだここからだろ。」
城西
「だよな。」
このやりとりを聞いていた花森。
—
東京のETU。
テレビ観戦中のユリはだいぶイライラいしている。
向こうのGK良すぎ!
移籍金そんなに高くないだろうからウチで獲ろう。
近くにキーパーの緑川がいるのに・・・
緑川は、試合展開としては悪くないという。
1点リードがある上で相手を押し込んでいるんだから。
ここまでシュート打って決まらないのは運もある。
有里は達海の意見を聞く。
達海も、このままで問題ないとしながらも、
追加点が欲しいなら、
俺なら選手を代えると話す。
—
ブランがまさにその通りに動いていた。
アップ中の椿とアレックを呼びに行かせる。