前回の内容
監督に怒られて、阿久津がアシトにコーチングを始める。
次第に動きが良くなってきた。
阿久津の指示に一貫性があることに気づくアシト。
それは守備の形。
阿久津の指示通りにするとL字型になるのだ。
図解
そしてアシトはそこから発展させて、その形が崩れた時の対処を自分で考えて、仲間のミスをカバーした!
これには阿久津も驚く。
そして後半30分、栗林が投入される。
アオアシ 134話 ネタバレあらすじ
栗林投入。
16歳の時に、鮮烈なJ1デビューを果たしている栗林。
ユースにおいては最高傑作と言われている。
その栗林の登場に会場は騒がしくなる。
カメラマンたちは移動してカメラを構える。
柏商の選手たちはざわついて浮き足立つ。
阿久津は何だか渋い顔。
栗林
「良し。やるか。」
ピッチにいる柏商の選手は我に返る。
試合に集中しなくてはならない。
栗林だって試合に出れない時間が長かった。
試合勘だって鈍ってる。
スコアはまだ1-0
やるぞ!
ただ栗林を見ているアシト。
そんなアシトに桐木が指示を出す。
「迷ったら、栗林にパスを。」
迷ったら栗林を探してパスを出せ。
もう、それでいい。
エスペリオンのゴール前。
柏商がシュート!
これはキーパーが抑えた。
柏商の選手が戻る。
これ以上点を入れさせるわけにはいかない!
キーパーは全速で上がっている栗林に強い球を入れる。
栗林についているのは柏商の10番。
柏商10番
(このボールは強すぎる。
受けるには一度振り返って、ボールの軌道を確認しながら飛ぶしかない。
つまり、着地点で挟み込める。)
しかし!
栗林は振り返ることなく右足でボールを受けた!!
これには柏商の10番はビックリ。
栗林はさらに、前方にいる柏商のDFを軽々とクリア!
ゴール前まで走っている義経にロングパス!
通った!!
義経の前にはDFが一人。
仲間が来るのを待つ。
柏商のDFは全く戻れていない!
エスペリオンの選手は栗林が背面でもトラップできることは皆知っているので、栗林にボールがワタルを分かった瞬間には一斉に攻め上がるのだ。
栗林は上がって来た遊馬にパスする。
完全フリーの遊馬。
キーパーも対応できず。
楽々ゴールを決める遊馬。
これで2-0
柏商の、そしてアシトの衝撃。
柏商の選手も監督もただ驚くばかり。
アシトも、ショックを受けている。
栗林は親指を立てて、
「ああ・・
やっぱり・・・
お前らとやるサッカーが・・・
一番、息が合う。」
その後も栗林の動きに全くついていけない柏商。
栗林はドリブルで柏商DFをかわして、前方の7番・山田にパス。
山田のシュートはキーパーに阻まれたが・・
柏商のキーパーは
「え・・エグすぎる・・・」
たった一人の選手の投入で、ここまでの流れが全く関係なくなってしまった・・・
そして相変わらず柏商の選手よりショックを受けているのがアシト。
(テレビですごい選手を見た時・・
Bで初めて義経さんのプレーを見た時・・・
憧れた。)
自分もいつかああなりたいと思った。
なのに、こんな気持ちはじめて。
ああ、これには・・なれない。
—
福田監督がアシトを見守る。
試合の最後に栗林を見た衝撃はわかる。
しかし大事なのは
だから、どうする?
呆然と見送っておわるのか?
——134話ここまで。